須賀敦子翻訳賞を獲った
ダーチャ・マライーニ著
望月紀子訳 「わたしの人生」を読んでみました。
本の表紙から
ダーチャって
めちゃめちゃ聡明な少女だと感じませんか?

まるっきり、情報のないまま読みました。
冒頭に詩が載っています。
そこから少しだけ。。
”あなたを抱きしめさせて”
”あなたのことを話させて” (抜粋)
あなたとは、ダーチャ自身のことです。
強制収容所で2年間暮らしました。
その強制収容所の生活は
誰にも言えないと思うほど、
心が打ちのめされた日々でした。
しかし、ある時、突然、気持ちが変わったのです。
だめよ!
そんなこと出来るわけ無いじゃない
心の奥底になんかしまっちゃおけないわ。
私の大切な人生を、あの2年間の生活を
言葉にしなくっちゃ! 書かなくっちゃ!
この心の叫びが、冒頭の詩なんでしょうね。
私は、第二次世界大戦中に
日本に強制収容所があることなど
全く知らなかったです。
そして、ゆっくりと
「わたしの人生」を読み進めていくと、
生き延びた人たちとの共通点なども感じました。
体力じゃないんだ。
精神を保つ力〜そこには言葉がある
当時7歳の少女は札幌、京都と幸せな暮らしの後
強制収容所へと向かいます。
あまりにも悲惨で過酷な生活、
空腹とは、こんなにも、どこまでも、辛いものなのか!
まさに飢餓!
文字情報だけでも
読み手の体を十分すぎるほど蝕みました。
アリに毒があっても、空腹を凌ぐために食べる。
腐ったことを知っていても柿を食べ、
蛇もぶつ切りにして食べ、
カエルも食べる。
ですが、ある日、
カエルと目があったダーチャは、
訴えかける目を感じて、放してあげるんですね。
そして、自分が収容所から解放された時
また、1匹のカエルと遭遇します。
もしかして、あの時のカエルなの??
カエルの目が一回閉じられた時。
それは「Yes」の合図だと感じたと言う箇所は
胸にグッとくるものがありました。
イタリア人として生まれ、
日本の地で札幌で、スズランとハッカに親しみ、
京都では、オカアチャンと呼べる優しい女性に
昔話をしてもらい、
自分は日本人だと思っていたけれど、
強制収容所に入り、自分は日本人じゃないと知った。
差し入れのお菓子を
腐るまで別の場所に保管されたり、
届けられた愛溢れる手紙は、
わざわざ見えるように戸棚に保管され
決して渡してもくれないし、読ませてもくれない。
なんてひどい非人道的な行為をする警官たちなのでしょう。
それでもダーチャが
日本を憎まず、愛しているのは
どんな時でも親切にしてくれた日本人がいたからです。
彼女のアイデンティティの一部には
きっと、善き日本人の心が刻み込まれているんじゃないかな。。
また、ダーチャのご両親の崇高な魂と行動に、
心から尊敬を感じたことも付け加えておきたいです。
Just for today~今日のタロット
カップの6正位置

これは、過去からの贈り物だったり、
懐かしい人との繋がりとか表すんですけど、
絵の中の二人は、とても愛らしくて、
みんな、こんな子供時代があったんじゃないか
無垢な気持ちを忘れないでってことかな?
Just for today~
過去から今日まで、
それぞれがやってきたこと、経験を生かせますように。
温かな人間関係の1日になりますように